体育人としての身体観・健康観

ずいぶん以前の話、コロナ前ですが、ラインでお客様から連絡をいただき、思わずうれしくてインスタに投稿したことがある写真です。

こういうパフォーマンスに結びついたという報告は本当にうれしい!

また別で、絵を描いている方から、

「最近、イトーズピラティスでのセッションでインスピレーションを受けて(呼吸)をテーマに絵を書いています。」

という報告をしていただきました!これもまた芸術の分野にも影響を及ぼす、といってしまうとおこがましい気がするのですが、それは置いといても、本当にうれしいものです。

もちろん、痛みが楽になったこと、身体が楽になった、元気になったというのももちろんとてもとてもうれしいんですが、

私はセラピストでもなければ、施術家、治療家でもなく、あくまでも体育人だと思っています。より高い理想に対しての貢献ってやはりうれしいものです。

やはり体育というと学校体育に代表される教育の一つという印象が強いですが、いかに大人子どもに限らず身体(とそれに伴う心)を育てていく、成長していくお手伝いができるか、それによって喜んでもらえるか?というところに基準を置いているつもりです。

その過程で痛みが楽になる、元気がよみがえるっていうのは大歓迎ですし、やはり痛みや不調があるならば、まずはそれがなるべく気にならなくなるようなセッションをするのは当然です。ただそれが本来の目的ではないということなんですね。

その上、痛みや不調が完全な悪ともいいきれません。痛み不調が人を成長させる側面があるからです。

また、体育はスポーツとも少し違います。スポーツは基本的にはゲーム的要素があり、勝ち負けを含めて楽しむもの。スポーツを楽しむために体育は必要なものです。

選手の身を削るような努力の結果としての素晴らしいパフォーマンスはやはり感動を与えますし、勇気づけられもします。

一流でなくとも、すべての分野で、いろいろな努力の結果が成果に現れるのは生きる活力になります。周りの人にも刺激を与えるでしょう。

癒しや治療がマイナスから0とすれば、体育は0からプラスへいかに転換していくかということだとよく言われます。でもそこらへんはもう今の世の中、境界線はほとんどわからない感じもします。

また、体育は、予防医学とも似ているなとも思われますが、やっぱり、似て非なるものと私は思っています。

予防医学が病気にならないという意味で、まず身体という物質ありき、病気ありきでそれにならないということが主目的であると考えられるのに対し、もともと体育とは、同じように身体を見るけれども、より文化的、社会的、哲学的、精神的側面が多く含まれている感じがします。つまりより全人的なんですね。

人間の精神、社会から考えると、人によっては病気にならなきゃいい、ケガしなけりゃいい、健康であればいいって話でもありません。生まれながらに障害、病気の方もたくさんいます。むしろその中で身体を保ち、成長をしていくってやはり凄いことだと思います。

健康を犠牲にしても、人によっては命を犠牲にしても、守らなければならいもの、どうしても今頑張らなければならない人、痩せたい、きれいになりたい、強くなりたい、それは十分ありえます。そのためにもやはり身体をそのように何とか工夫して育てる。その人の成長につながるのであれば、それはもちろんアリなんですよね。

その上、堕落したい、破壊したいという退廃的な方向の方々さえいます。我々とはほとんど関係はないでしょうが、それもまた現実です。

でも、やっぱり人間がこの世に生を受けて目指すところって、やはり魂の成長ということではないでしょうか。

身体を育てることを通じて、その成長に貢献できるということが体育人としても大いなる喜びになるということでしょうね。

身体はどうしても老いて、そして生まれた以上、死亡率100%ですからね笑笑

魂云々とは、大昔から言われていることですが、やはり確かなことなんではないかなと思います。

これはこれで哲学的すぎ、理想論すぎるかもしれませんが、

現在の感染症対策において、世の中の恐怖をさんざんあおりながら、ふたを開けてみれば、それほどの感染症ではないことがはっきり分かったのにもかかわらず、

何の利権か、

「感染症から命を守る」という全く一面的なきれいごとを正義として振りかざして、経済をつぶして人の命をおろそかにして、一生懸命消毒して、息苦しいのをやせ我慢してマスクして、人にもさせて、外にも出ず、人にも会わず、やりたいこと、やるべきこともせず、予防と称して、毒か薬かわからない人体実験の注射に依存するということに対して、

体育人として、やはり立場をはっきりさせておきたいことがあります。

それは、到底、体育人としての哲学からは、全否定はできないとしても、相いれない部分が多すぎるということです。

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