代表トレーナープロフィール

It's Ito

代表トレーナープロフィール

伊藤 喜昌(いとう よしまさ)

1969年 三重県生まれ

幼少のころより走ることが得意で、中学入学と同時に陸上競技を始める。1学年300人程度のなかで長距離走は常にトップの成績、中学3年では800mで松阪市の大会記録を塗り替え(当時)、三重県中学陸上競技大会で4位入賞。高校では陸上競技特待生として入学。また全国高校駅伝(京都)にも1年生アンカーとして出場。指導者にも恵まれ、中学では、のちに全日中制覇、オリンピック選手、インカレ入賞者などたくさんの名選手輩出した竹内保正先生、高校では、現役時代に成年男子1500mで国体2連覇を果たした市武徳先生の指導を受け、全国の強豪校と合同合宿などで他校の指導者や、強豪選手を直接見て、スポーツにおける指導者の重要性を知る。

大学ではいったん陸上競技をやめ、専門の語学(英語)の勉強にいそしんだが、卒業後、やはり競技の魅力、競技のための身体づくり奥深さ、充実感が忘れられず、仕事先の協力を得て、一人で陸上競技を始めることを決意。それまでの経験を頼りに一人でトレーニングを開始。2年目に中部実業団陸上競技選手権1500mで7位入賞、三重県選手権でも6位入賞したものの、その後伸び悩み、科学に突破口を求めて三重大学教育学部保健体育科の研究生となる。実業団選手の心理・血液データをまとめ分析する仕事を担当する傍ら、知見を自らにも試し、2年後1996年、三重県選手権1500mで3分56秒79の自己記録の更新を果たし優勝。

その後、恩師(現筑波大教授 征矢英昭先生)の勧めもあり、さらにコンディショニングとパフォーマンスの研究を深めるべく筑波大学大学院体育研究科を受験、1999年入学。大学院でも競技を続けながら学位取得にとりくむ。入学以前から、自らの競技の教科書として読み込んできたTraining Distance Runners、その改訂版であるBetter Training for Distance Runnnersの日本語版「中長距離ランナーの科学的トレーニング」の出版が決まり、その翻訳者の一人として選出され翻訳にも携わる。また三重大時代から足掛け5年にわたって実業団選手の血液データや心理データを取り続けてきた内容を学位論文としてまとめ、修士号を取得。

修士号取得後、1年間、当時山口県防府市にあったカネボウ陸上競技部、アシスタントコーチとして現場の指導を勉強させていただいた後、2002年より広島医療体育学院専門学校の専任講師兼同校陸上部コーチとなる。全国の専門学校の大会で総合2位、3位、そして広島県選手権では男子400mR、1600mR2種目で2位を獲得するなど、好成績を残したが、さらなるパフォーマンスに関する疑問の答えを求める中で、ピラティスに出会う。その後同校を退職して、当時西日本でも珍しい医療法人社団飛翔会の運営する整形外科併設のメディカルフィットネスの立ち上げに参加し、ピラティスの運動療法としての役割の認知にも力を注ぐ。また同クラブで、理学療法士、トレーナーたちと切磋琢磨しながら、フィットネスクラブ運営、イベント企画、ボディーワークプログラムの研究、導入、グループ指導、パーソナル指導の導入、システム構築、実践など、運営にかかわるあらゆる経験を積み、かつ指導技術を磨いてきた。2007年には日本では2期目の卒業生としてPolestar Pilates®コンプリヘンシブ・プラクティショナーを取得。アナトミートレインのトーマス・マイヤーズ氏や、ピラティス氏の直弟子の一人メアリー・ボーエン女史との出会いを経て、2011年10月独立。どれだけ最新で詳細な理論や有用なメソッドや技術を習得しようとも、最終的には借り物でしかなく、自分の納得できるものは得られないと気づき、さらに自分自身だけの指導スタイルを突き詰めていこうと決意。

これまで自分がやってきたことの中に、20代のころからの競技と並行して、気功・鍼灸師である御薗治療院の中村秀一先生から長年にわたって治療していただいた経験が自分の根幹のもう一つがあると気づき、もう一度過去を反芻して東洋医学的な中村流の発想を参考にしつつ、自分の指導スタイルに改良を重ねる。また、日本の古人の身体の使い方にもヒントを得るべく、武術においては縁あって浜田恒夫師範(天心古流、柳生心眼流)に師事し、自らの身体を練り直しながら、現代のどのような身体の使い方にも対応できるよう新たな指導法を模索している。健康づくり、痛みの改善からボディメイク、高いパフォーマンスのための身体の使い方まで幅広く対応している。また多数の師から学び築いてきた技術・発想を後進につたえるべくワークショップや研修などにも力を入れている。

資格

体育学修士 (筑波大学大学院・運動生化学教室)
元Polestar Pilates studio認定プラクティショナー(12年間保持) ※1
NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)※2

※1   Polestar Pilatesは、PMA(Pilates Method Alliance:Pilates指導者の国際的な資格基準を設定している唯一の非営利組織)の基準を満たしたピラティスの教育団体。Polestar Pilates?は、科学的データに基づき、解剖学・生理学・生体力学・整形外科・スポーツ医学・運動科学など科学的調査結果を統合したPilatesプログラムであり、世界各国で幅広く提供され高い評価を得ています。
※2   世界的に権威のあるNational strength & conditioning Associationによる認定の運動指導資格

経歴

  • 三重大学研究生在籍時よりカネボウ株式会社陸上長距離選手の体力測定およびトレーニング・血液データ管理 1995-2001
  • 筑波大学大学院 スポーツ健康科学コース 修士課程(運動生化学教室) 入学 1999
  • 筑波大学中距離選手(関東インカレ入賞者含、内一人は後に全日本インカレ中距離種目2冠達成)のコンディショニング指導、およびカネボウ陸上競技部コンディショニング指導 1999-2000
  • 筑波大学大学院 修士課程修了 2001
  • カネボウ株式会社 陸上競技部にて、伊藤国光監督の下、コーチ補佐兼マネージャー補佐として長距離チームのコーチングの基礎を学ぶ(当時在籍者、高岡寿成、瀬戸智弘、入船敏、他)、2001-2002
  • 広島医療体育学院専門学校、体育、健康学科教員(スポーツ生理学、コンディショニング学、運動生理学実習等を担当)、陸上競技部監督(中長距離6名、短距離/跳躍/投擲16名)2002-2005
  • 第17回東京都知事杯 専門学校対抗陸上競技大会(全国専門学校陸上競技大会) 男子総合2位、男子最優秀選手(猪原真美)、2002
  • 第18回東京都知事杯 専門学校対抗陸上競技大会(全国専門学校陸上競技大会) 男子総合3位、2003
  • 3年目にして県内強豪大学等のチームを押さえ、広島県選手権で学校史上初400mR、1600mR2種目に2位となる 2004
  • 第19回東京都知事杯 専門学校対抗陸上競技大会(全国専門学校陸上競技大会) 男子総合3位、女子総合2位、2004
  • メディカルフィットネスクラブ・ウイング呉 立ち上げスタッフとなり、クラブマネジメント業務、インストラクターとしてジム指導、及びグループ指導(ピラティス、コアコンディショニングなど)、また、大小様々な健康チェックイベント、ランニング教室などのヘルスプロモーションに関する企画、運営にあたる 2005-2011
  • メディカルフィットネスクラブ・ウイング呉において、西日本初導入の有料ピラティスリフォーマーグループセッション事業立ち上げを手掛ける 2007
  • 同・ウイング呉 ピラティス・パーソナルセッション事業立ち上げ 2008
  • 中国電力株式会社 年代別健康教育講座、海上自衛隊第一術科学校中級管理者講習 担当 2009
  • 呉整形外科スポーツクリニック、およびその他飛翔会のクリニックスタッフ理学療法士、トレーナーへのピラティス研修を担当(2007-2011)
  • IT’S ITO’S PILATES !!!設立 2011-
  • マリエフィットネスサポート(有)スタジオBEEHIVE 契約インストラクター 2012-現在
  • マツダ株式会社 健康保険組合 保健事業における健康推進事業の指導、助言 2014-2015
  • 学校法人三幸学園 広島リゾート&スポーツ専門学校 非常勤講師 2013-2018
  • 医療法人社団 誠心会 中川病院併設 健康増進施設TRUTH 運動指導および施設管理2014.4-現在
  • 呉市音戸町高齢者自主グループOPPサークル 運動指導 2017-現在

企業・団体・プロ向けワークショップ

研修主要実績

  • 呉大学エクステンション講座 ウォーキング講座 2008.10、2009.10
  • 海上自衛隊上級管理者講習 健康管理講座 2009.5、2009.11
  • 呉昭和公民館:ピラティス 2009.11
  • 中国電力(株):年代別健康管理講座40代、50代担当 2009.11
  • 呉市社会福祉協議会 生きがい活動支援通所事業「すこやかサロン」講師 2011.2
  • 呉実業三津田会「腰痛予防とピラティス」 2011.11
  • 長崎 大村市 リハビリ屋「ピラティス研修会」2012.9、2012.10
  • 尾道 田島接骨院、ホグレルフィットネス「初めてのランニング教室」2013.3.8
  • 東京 ドリームケアセンター「指導者向けフットコンディショニング」 2013.4.13
  • 埼玉 Physio Studio Axis「指導者向けランニング×ピラティス」 2013.4.14
  • 長崎 リハビリ屋 「足部の構造と動き:フットコンディショニング」2013.11.10
  • 岡山 Physiostyle「明日からの臨床やスポーツ現場で活かせるピラティス①②」 2013.6.9 2013.12
  • 広島 NSCAジャパン 地域ディレクターセミナー「メタボリックトレーニングの実際」2013.11.24
  • 長崎 リハビリ屋「アスリートに生かせるピラティスについて」2014.9.21
  • 長崎 リハビリ屋「姿勢と歩行に関する観察とアプローチ」2017.10.1
  • 大分 ハートリハソラ「呼吸、足、リラクセーション」ワークショップ 2018.9
  • 東京 大塚 小さな動きから見る全身のコンディショニング 2019.11.24
  • 広島 呉 明日から使える意識・感覚・動きの統合のためのコンディショニング 2020.1.26
  • 広島 福山 SHIMA.コンディショニングルーム「意識・感覚・動きの統合のためのコンディショニング@福山」2020.3.22
  • 兵庫 有馬 音楽の翼主催 声楽のためのリトリート合宿 個別指導 2021.4
  • 兵庫 有馬 音楽の翼主催 声楽のためのリトリート合宿 個別指導 2021.7
  • 奈良 音楽の翼 声楽セミナー 個別指導 2021.7
  • 東京 トータルフィットネス オンラインセミナー「ピラティスの原則を生かし切る!動きの見方・変え方」2021.10
  • 大阪 音楽の翼 声楽セミナー 個別指導 2021.12

研究論文及び資料

1 伊藤喜昌:あるエリート長距離ランナーの長期的、総合的なトレーニングのモニタリング:
生理、生化学および心理学的指標からの考察、筑波大学体育研究科修士論文、2001

2 伊藤喜昌、征矢英昭、大庭恵一:中長距離ランナーのコンディショニング
(テストステロン/コルチゾル比とフェリチンの測定意義)、トレーニングジャーナル、23:14-15、2001

3 征矢英昭、伊藤喜昌:ストレス反応からみた長距離ランナーのコンディショニング積極的休養と超回復の一例 陸上競技研究、45:49-55、2001

発表

1 伊藤喜昌、征矢英昭:発展途上の若手長距離ランナーの年間を通したモニタリング(1)
三重大学教育学部保健体育教室 平成8年卒業研究/修士論文集:59-60、1997
2 伊藤喜昌、征矢英昭:発展途上の若手長距離ランナーの年間を通したモニタリング(2)
三重大学教育学部保健体育教室 平成9年卒業研究/修士論文集:63-64、1998
3 伊藤喜昌、征矢英昭:エリート長距離選手の故障による休養時の身体コンディション
第55回体力医学会大会、富山、2000
4 加藤守匡、伊藤喜昌、仲村将典、宮本博幸、加藤健司、征矢英昭:
上半身への緩やかな振動刺激が生体へ及ぼす影響について
日本生理人類学会Vol.5特別号(1)第43回大会要旨集:50-51、福島、2000

著書(翻訳)

1 征矢英昭、尾縣貢 監訳、中長距離ランナーの科学的トレーニング
  (D.E. Martin, P.N.  Coe 共著)、第8章分担、大修館書店、2001  


8章担当しました。

スポーツ競技歴(陸上競技・中距離)

1 第36回全国高等学校駅伝競走大会出場(三重県代表、7区)、京都、1985
2 三重県高等学校春季陸上競技大会 3000m(1年生の部)2位、伊勢、1985
3  三重県ジュニアオリンピック陸上競技大会 3000m優勝、伊勢、1987
4  中部実業団対抗陸上競技選手権 1500m7位、岐阜、1993
5  東海国立大学対抗体育大会 1500m2位、岐阜、1995
6  三重県陸上競技選手権 1500m優勝、伊勢、1996
7  東海国立大学対抗体育大会 1500m優勝、800m2位、豊田、1996
8  国公立20大学対抗陸上競技大会 800m4位、福島、1996
9  三重県陸上競技選手権 800m2位、伊勢、1997
10 東海国立大学対抗体育大会 1500m優勝、800m優勝、静岡、1997
11 国公立20大学対抗陸上競技大会 1500m3位、宇都宮、1997
12 東海学生対抗陸上競技選手権秋季大会 800m2位、1500m4位、知多、1997
13 中部実業団対抗陸上競技選手権 800m4位、岐阜、1998