「軸」について再考

ピラティスでも非常に重要な動きの原則の一つである「軸」

一般的には脊柱を中心とした「中心軸」をいいます。特にピラティスでは特にこの「軸の伸長」は、非常に重要です。

もちろん「軸の伸長」、これは科学的な表現ではありません。しかし「軸を伸ばす感覚」、これはたしかに存在します。

少なくとも私はいつもこれを経験しています。

でも、「軸」って科学ではどのように表現するのだろうといつも思います。ぜひわかる人がいたら教えてほしい(笑)。

さらに基本を踏まえたうえで言えば、人間の動きを考える時、軸は一本だけではありません。

確かに中心軸は背骨が通っているので、物理的にもわかりやすいかもしれませんが、動きに中には、イメージ上で他にも複数存在します。

こう考えると、人間の動きはまさに無限大。到底科学で説明しきれるものではありませんね。

しかし、少しでもその努力はしなくてはならない。運動科学者のみなさん、是非何らかの形で証明してください!!何かあれば手伝います!

「動き」というものを指導というか、そういうものを主眼にしてセッションをしていると、セオリーや理論や学問で勉強してきたことが全く役に立たないことが日常的に起こります。

「それは単に勉強不足だ」という声が聞こえてきそうですが・・・

まあそうかもしれません(笑)。

たしかに科学は「どのような人でもある一定のルールがわかれば、誰にでもわかる人間の共通の表現方法」のような役割があるのかもしれません。

しかし、というか、そして、というべきか、科学そのものは本来、これは科学的だ、これは科学的ではない、と判断を下す存在ではないのです。

その判断を下しているのは人間の偏見や利害だけです。いかにニュートラルな視点を持つか、これだけに集中すること。これって本当に難しいですね。

これまで、いくつの画期的な科学的事実の発見が、そういった偏見や利害のために長い間日の目を見なかったことか・・・

歴史は証明しています。

そう言う意味でも、現場で人を指導したり、評価をしたりする立場ではすごく重要なことだと思っています。我々は研究者ではないが研究的な視点も持たなくてはならず、かといって科学の約束事をすべて現場に持ち込むことはやはり慎重にならなければいけない。

運動指導の中にも研究軸、実践軸、経験軸、指導にもまた軸が存在するようですね~。

とにかく、実践、経験、観察、考察、想像などなど。すべてを動員していくことが必要なのです。

また指導される側の方々もただ指導されるのではなく、是非このような視点を持つと、単に健康になるとか、強くなるとか、元気になるとかという直接的
な利益だけでなく、本当に世界が広がると思うのです。

「軸」というところからいろいろと飛躍してしまいましたが、是非いろんな軸を探究してみませんか?

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