長崎での体力医学会、ピラティス講習会、その他諸々・・・

IT'S ITO'S PILATES !!!の公式HPのブログとして久しぶりの更新になってしまいました。

おかげさまで8月後半、9月初旬あたりから、外部の仕事、スタジオの仕事、そして釣り(笑)、子育ても盛り上がりをみせ、楽しく過ごしておりました。

そして気づいてみれば9月も後半です。早い、早い。

9月からは呉は祭りの季節。今年は9月22日(ヨゴロ・夜のみ)、9月23日は祭り当日で、一日中太鼓や笛の音が阿賀地区には鳴り響いていたことでしょう。私は、19日~21日まで長崎におり、帰ったのは21日夜遅く。帰ってすぐ、次の朝は、広商店街のPRのテレビ撮影(詳しくはFBの投稿で。)その後セッションをこなし、かえって夕方6時から祭りのヨゴロに出ました!やっぱり伝統ある祭りは地域の誇りを感じさせてくれます。

若者にとってはまさに発散・昇華の場所。最近はこういう発散の場所もなくなってきているんでしょうね。そのためにも伝統は守らなければ。

23日はランニングイベント最終でした(イトーズピラティスFBの投稿参照)。天気も良く最高でした。午後からは祭りを手伝えるかと思いきや、セッションが入り一日仕事でした。

ようやく諸々が少し落ち着いて、本題について報告する余裕が出来ました(笑)。

前置きが長くなってしまいましたが、以下、長崎での体力医学会とその他、ピラティス講習会体験会の報告していきます。

一日目は長崎、南島原でのピラティス体験会でした。前日まで、長崎市から近いのかとタカをくくっていたら、なんと長崎についてから、さらに2時間以上かかることが判明!!広を10時半ごろ出発し、着いたのはなんと6:30を優に過ぎていました!!約8時間の運転でした。着くなり7:30から始まるのですが、参加が約60人と聞いてまたビックリ!!

9時まで、広い会場いっぱいの南島原の方々とピラティスについてセッション・・・というより安全を考慮して、ゆっくりしゃべりながら行う講座のようでした。今回も本当にまたいい経験ができました。

普通の生活をしていれば出会うはずのない方々との交流。必死になりつつ(笑)楽しい時間を過ごしました。皆様一人ひとりが自分の身体と向き合うきっかけになればと切に願っています。

そしてそこからまた大村市へ向けて帰路につき、また2時間のドライブ。到着は夜中。長崎での一連の体験会、勉強会をコーディネートしていただいているリハビリ屋の富永さんのご厚意により、泊めていただくことになっていました。毎朝の手作りの朝食までお世話になり、3日間通じて快適に過ごせました。奥様、ほんとうにありがとうございました!

さて、二日目。朝、富永さんと別れ、今回の主目的である体力医学会へ参加。当日朝は雨も降っていたため、長崎大学文教キャンパスへ直接車で向かいました。入れないかと思いきや、簡単な手続きで、すんなりと大学構内へ駐車できました。

恩師である、筑波大学の征矢先生の提唱する「脳フィットネス」を含めた運動とメンタルヘルスに関するシンポジウムに朝一8時台から出席しました。やはり、fNIRS近赤外線分光法を使ったヒトの脳の活動状態の観察や、動物実験における神経新生の基礎研究を基にした、軽運動のメンタルヘルスに対する効果に関して注目が集まっていました。別の先生がフットサル(ややきつい運動)とヨガ(軽運動)の運動の直後やしばらく後の快、不快、疲労度などを比較した研究は思わぬ結果が出ていて、かなりおもしろかったですよ。IT’S ITO’S PILATES !!!的に見ると、ボディワーク的運動の特徴がはっきり出ていたように見えました。

そして征矢先生の講演に、昔懐かしい、征矢研究室の仲間の面々が!!三重大時代の隣の研究室の先生にも再会。ほんの短い時間でしたが、久しぶりの再会を喜び合いました。みんなそれぞれ大学や研究機関などを拠点に、大学院で学んだことを基礎に頑張っています。私は今現場にいますが、自分は自分でこれらを基礎に頑張っていこうと素直に思えました。一時は研究職に憧れたこともありましたが、やはり私には現場があってるようです。私がそもそも大学院に行ったのも、征矢先生の現場志向の研究に感銘を受けたからなんでしょう。「何を明らかにしたいのか?」「我々は医学系の研究室ではない。明らかにしたいことが、(運動)の何につながる可能性があるのか?特に脳のような非常に大きなテーマを扱う時、これを道しるべにしないと迷路に入り込むぞ!」をいつも学生に問いかけていたことを思い出します。

いづれにしても、征矢先生がいなければ今の仕事をしている私の姿は影も形もないことでしょう。

そして、その後もポスター発表、一般口頭セッションなど4時過ぎまでみっちり運動に関する研究にどっぷりとつかってきました。最近の私の興味である、運動と神経・感覚に関連する研究、呼吸・循環に関するものを主に聞いてきました。

少し残念だったのは、発表している人も、話を聞いている人々も、現場で指導している人たちがほとんどいないような印象を受けたことです。現場の人間がこれらの研究によって何らかのインスピレーションなり刺激なりを受け、新しい問題提起を起こしていかなければならいと思うからです。「運動」というものの性質上、やはり研究室だけでは本当に役に立つ事実は見つかりにくいのではないでしょうか?

はじめに研究室で作られた理屈・理論ありではなく、人間、しいては生物の根源的活動である「運動」の観察がこういったすべての研究の源でなければならないからです。

そういう意味では現場の指導者の担う責任は重いのではないでしょうか。私自身、何もまだできていないなと本当に反省してしまいました。

勉強の場はたくさんありますが、こういう身体と運動の原理原則について一つ一つ検証しながら極める人たちの研究を知り、自分たちの活動についてもう一度考え直すなり、問題提起するなりすることもやはり必要だな~と思いました。

これからもできることをコツコツ続けていこうと思います。

そして、学会を切り上げ、夕方大村に戻って、富永さんと合流し、夜の呼吸操体法の体験会。短い時間でしたが、初めて呼吸操体法の県外初披露。受けはまあまあだったかな?

2日目はこれで終了!

3日目は大村市で少し簡単な勉強会。少人数で、色々と議論をしながら、楽しく深く4時間。昼のかつ丼は美味しかった~!

富永さん、本当に3日間ありがとうございました。こんなに色々と感じ、学び、議論し、考え、実践した、充実した密度の濃い3日間はなかなかありません。

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