尾骨の向き
尾骨の向き
仰向けになってまっすぐな状態で寝ているつもりでも、
まっすぐな人は、なかなかいないものです。
特に尾骨の向きで、いろいろなことがわかります。
尾骨って動物でいえば、尻尾にあたります。
たとえば、ライオンやチーターなどのネコ科のハンターが、獲物を追いかけるときに、尻尾が体にかかる遠心力をキャンセルしたり、バランスを保ったり、スピードをなるべく落とさずに急激な方向転換するようなとき重要な働きしているそうです。
もちろん人間はネコ科の動物とはかなり違いますが、脊椎動物という意味では共通点も多くあります。
人間の場合、猫ほどは尻尾を使わなくても、仙骨、尾骨の動きは、たとえミリ単位であっても、特にウォーキング、ランニングではものすごく重要です。
グループセッションでは、一つの動きを何回か繰り返しますが、
尾骨の向きをほんの少し変える意識をもち運動をすると、それぞれ一回、一回が違った運動になります。
逆に違う種目を行っているとしても尾骨を意識することによって同じような効果を生む運動ともなりえます。
大きく尾骨を動かす必要はありません。
そもそも、小さく動かすことができないというような状態であれば、
いくら尾骨が動かされるような動きをを含んだ大きな運動をしようとも、他動的な運動をさせようとも、
効果はその時だけの表面的な効果にとどまります。
ランニングの際に、体幹の動きをうまく生かすも殺すも、ここら辺の部分がうまく動いてるかどうかも一つのキーとなります。
膝を高く上げる練習やドリルをいくらやっても、ここを意識できない限り、ある程度のところで上達は止まってしまいます。
第2回の体幹の使い方ではほんの一例ですが、こんなこともやっていきます。