フィジカルトレーニングとコンディショニング
スポーツのフィジカルトレーニングって、基本的に人間の本来のバランスをそのスポーツ、あるスポーツの特異的なバランスに適応させる試みのようなものだと考えています。
その人本来の身体ではなく、スポーツに合わせるわけですから、その人にとって高められる能力もあれば、無理が来るところもある。
その人のスポーツにおける才能であったり選手寿命はその人のバランスとスポーツのバランスが非常に近いという事も一つ言えることかもしれませんね。
これはいかなるトレーニング方法をもってしても同じ。
一方で高い健康状態と言う基盤がなければ、スポーツで高い成績を保つことは無理です。
その人の総合的なバランスを決して無視はできない。
そういう意味で、いわゆるコンディショニングや健康を保つと言う考え方とフィジカルトレーニングというのは相反する部分が多い。
しかし、人間界で相反しないもの、矛盾しないものって実はないんじゃないかな。
その矛盾をいかに大きく飲み込むか。矛盾のはざまでもがくか。
そこがトレーナー、コーチの力量かも。
でも、これは別に言いたいことではありません。
では何が言いたいか。
最高のスポーツのコンディションとは、
高い健康状態を保ちながら、そのスポーツに必要なバランスへの適応状態に最も近い状態を作り上げる、
つまり絶妙にバランスを崩した状態が最高のコンディションということになるんじゃないか。
だからこそ、健康づくりの運動でも、スポーツのトレーニングでも、トレーニング方法を選ぶ前に自分のバランスと言うものを知ることが絶対的に重要。
そんな風に考えます。