姿勢を変える
姿勢が大切だということは、誰でも言います。
しかし、背中が丸くなっているから、伸ばせば直るとというものではありません。
たとえば、自分で丸まっていることに気づいて、身体を伸ばそうとします。
ぐっと伸ばしたはいいものの、なかなかそれが続かないものです。
すぐ伸ばすために力を入れた筋肉が重く感じたり、凝ってきたり、痛くなったり。
こんなことをほとんどの人が経験していると思います。
その筋肉が弱っているからだと思われる方が大多数でしょう。
そういうところから、姿勢をよくするためのエクササイズがあります。
胸を張るようなエクササイズだったり、背中を鍛えるエクササイズだったり。
これはこれでいいのですが、そのエクササイズをやる時の意識が間違っていると、効果どころか新たな問題を作りだす種になってしまいます。
その正しい意識の持ち方も、人によって違います。
意識って物理的、肉体的なものプラス、その人の思い込み、経験、性格などが大いに反映されています。
結局はその人、その人の重力に対する対処の仕方、普段の身体の使い方の意識に左右されます。
原因が筋肉に問題があることはなくはないけど、まあ一部です。
というか、弱ってしまった筋肉、固くなってしまった筋は結果であって、原因ではないことがほとんどでしょう。
今日も年配の方のセッションでも、いくつか原因とみられる動きがわかりました。
一つは目の動き。もう一つは呼吸の仕方。
実際にその動きのセッションでその日の肩こりが嘘のように楽になり、背筋の伸びも一気にラクにできました。
だけど、だからと言って、なかなか楽観はできません。
目も呼吸もどちらの動きも四六時中しています。その動きのほとんど(感覚的には8割以上のように感じます、いや9割かな)が無意識的な動きです。
目の動きや呼吸の仕方なんて、まずわざわざ考えません。
だからこそ、非常に厄介なものなんです。
姿勢を変えることのむずかしさって、こういうことなんでしょう。
ここに意識の重要な部分があるんです。