バウンディング
バウンディング
たまに取り上げますが、バウンディングというトレーニングがあります。
立った状態から、または、少し助走をつけて、走るように片足づつ着地し、ポンポンポンと大股でジャンプしていく動きです。
スプリンターや跳躍系の選手は必ずやるようなトレーニングです。
いわゆるバリスティック(爆発的、弾道的)な動きで、プライオメトリクスというトレーニングの一つです。
瞬発力、爆発的な力を発揮するのに非常に効果的なトレーニングですし、スプリントに直結しますので、
陸上選手だけでなく、サッカーや、バスケットなど、走ることが入っているスポーツには非常に効果的です。
いつもパーソナルで来ている短距離選手ですが、当然のようにこのトレーニングを行ってます。
うちのスタジオではなく、学校で、ですが。
もちろん、バウンディングそのものの指導もできるのですが、そういう環境がないことと、技術も負荷も非常に高度で、来たときにいつやってもいいトレーニングではないということもあります。
つまり本人が属するクラブの中ので年間、月間または週間のトレーニングの流れというものがあるからです。
本人が最も長い時間を過ごす、属するクラブのトレーニングの妨げにならないということが大前提です。
そのために、バウンディングなら、バウンディング、ウエイトトレーニングなら、ウエイトトレーニング、走り込みなら走り込みの問題点と本人の課題をはっきりさせ、
どのようにすれば、それらのトレーニングの利点を最大限吸収できるか?を目標にします。
トレーニング自体の方法論ではなく、結局は本人の感覚と意識についての実感しかないんです。
そのうえで本人のどのような動きや体の意識が弱点で、それがトレーニングや、パフォーマンスにどうつながるのか?を実際に動きながら、本人の感覚として実感してもらうことに最大限の焦点を置いています。
問題点は本人が普段気にもしないような小さな動きのことが非常に多いことを最近はより明確に理解してくれてきました。
というのも、シーズンが近づき、より実践的な練習が多くなって来たときに、これまで難しかった技術や動きが、少しヒントをもらうだけですぐにできるようになってきているんです。
うれしいことに、冬季練習でバウンディングをかなりやってきましたが、シンスプリントを起こし気味であったのが、最近ではかなりやっても痛みが起こらなくなったようです。
また動きについても、先生が目を見張るほどの動きの改善を示しています。
シーズンが楽しみになってきました。