トレーニングとストレスと免疫(お恥ずかしい話)

風邪・インフルエンザの季節です。

 

受験シーズンでもあるこの時期は、本当にみんなナーバスになりますね。

 

またこの時期はオフシーズンのスポーツもたくさんあり、冬季トレーニングということでトレーニングの量が増えたりする時期でもあります。

 

適度な運動は、免疫力を高めるということをよく聞く一方で、過度な運動、ストレスは逆に免疫力を下げるということもよく聞きます。

 

こういう時にはいろいろ思い出すことがたくさんありすぎます(笑。

 

今回はこんな時期に思い出す過去の苦い経験をいくつか思い出して、トレーニングとかストレスとか免疫ってなんなんやろ~とちょっと考えてみたいと思います。

 

現役時代、これは激しいトレーニングから来た免疫低下だな~と確信した出来事が2回~3回ほど、そして現役引退後にも1回あります。

 

26歳くらいのころでしたか、定職につかず(パートの仕事だけ)、バカみたいに好き放題陸上に打ち込んでいる時期の、冬季トレーニング明けの春に、あたたかくなって、やれやれ、今年はかなりいいトレーニングができたな~という安堵感で気の抜けた状態もあったと思いますが、

 

 

突然、ひどい結膜炎になってしまったことがありました。これが超激痛で、ほとんどマル二日、布団から起き上がれず、寝返りをうっても激痛が走り、目の痛みで頭痛までガンガンする始末で、本当に散々な目にあいました。

 

後にも先にも、あんなひどい結膜炎になったのはあの時だけです。以降は普通の結膜炎でさえ一度もなったことがありませんし、トレーニング日誌を調べてみても、あのシーズンの冬季練習量も他の時と比べピークでした。

 

また別の冬季練習の時期には、やはり佳境に差し掛かってきた時期に、疲れをとろうと思って温泉に入ったら、からだじゅうがかゆくなって蕁麻疹のような症状があらわれたこともあります。

 

その時はある程度知識もついてきたころで、これはちょっとヤバいから、練習量を落とそうと思って自重したのを覚えています。

 

また、ちょっと免疫の話とちょっとずれるかもしれませんが、それより何年か前(もう少し若かった時)に一会社員として働きながら走っていた時には、たまたま会社が合併して、仕事の量(肉体労働ではなく、事務的な仕事です)が一気増えた時期があり、大した練習ができてもいないのに、軽く走っただけで、ちょっとした膝の炎症(たぶん腸脛靭帯あたり)を起こしたこともありました。

 

私は高校時代から基本的に怪我知らずで、忙しくてほとんど練習どころではなかったので、当時の感覚からすれば、そんな練習で炎症なんてありえませんでした。

 

でも良く考えると、その時の仕事の増えたストレスとそれによって練習できないことの精神的ストレスは、結構なものでした。これは精神的なストレスによる身体への表れの一つだったととらえています。

肉体的なトレーニングによるストレス、精神的なストレス。

 

前者は好きでやっていたトレーニングで、後者は思うようにいかなかったときの精神的ストレスが主。

 

また、実業団のコーチ修行時代に、本拠地からすぐ近くのスポーツセンターのようなところで合宿があり、それに帯同した時のこと。

 

ちょっと記憶があいまいですが、晩秋のころで、冬の駅伝シーズンのまえの強化合宿といったところだったと思います。連日走り込みが続きました(私は走っていませんよ)。

 

夕食のおかずに「酢牡蛎」がちょこっとついていました。私はアシスタントでも「コーチ」という立場なので、当たっちゃ大変だということで、何も深く考えてない私は、自分のことしか考えず、「おいしそうだから、一切れだけ」と思って一切れだけ食べました(笑)。

 

すると、2日後、その牡蠣を食べた選手がほぼ全員体調不良!!!

 

私は特に何ともなし(合宿が終わってから胃痛になりましたが。笑)。

 

2日後だったので、原因があの牡蠣だったとは、すぐにはピンときませんでした。

 

遠くに出張している監督に状況を報告して、何か原因があるはずだ!と監督に言われるまま思い出していって初めて、「それだ!」と。

 

(今良く思い出してみると、大学院の時(この時は現役)に中・長距離パートで行った合宿でもそんなことがあったな~。

 

千葉県の海沿いで合宿があり、食事に豊富な魚介類が出て、自分も含め中距離パートは問題なかったのに、長距離パートの選手は体調不良者が続出といったことが・・・

 

走り込みを多く行うとこういうことが良く起こります。)

 

さすが、日本の最前線の現場でたたき上げてきた監督です。さらに、すごいと思ったのは、チームの中で、日本でトップクラスの選手も何人かいましたが、そういう選手は決してその牡蠣には手をつけていなかったことでした。

 

自分の浅はかさ、自分に足りないものを突き付けられ、本当に思い知りました。

 

これも監督に「なんで食べさせたんだ!」と怒られ、先輩コーチには笑われ、これまたさんざんでしたが、本当に良い経験をさせてもらったな~と思います。

 

とまあ、あまり統一がとれていない、失敗ばっかり並べてきましたが・・

 

 

強引にまとめますと、厳密には精神的なストレスも肉体的なトレーニングのストレスも最終的には分けることはできません。自分の経験だけから考えてもこれらは表裏の関係のように思えます。

 

ですから、ここからさらに、運動が、トレーニングが、免疫にいい、悪いって本当は簡単には言えないってことも良くわかると思います。程度の問題です。

 

その程度は人によっても違うし、同じ人でも状況によって変わります。

 

ただ、激しいトレーニング、高いストレスの状態の時には、当たり前ですが「君子危うきに近寄らず」かもしれませんね。

 

そして、やはりトップの選手はこういう時にも直感なのか、なんなのか、正しい判断をくだす傾向があるようです。

 

やはり感覚のなせる業でしょうか・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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