当スタジオが目指すこと
徐々に年末もあわただしくなってきました。
少し今年の総括と確認をしてみたいと思います。
ついに今年の10月にはマル6周年を迎え、7年目に突入しました。2011年のオープン以来たくさんの方々にご利用いただいたおかげで今日があります。
本当に感謝です!!!
さらなる向上を目指して、技術面・知識面にも多くの先達からたくさんのことを学び、それによる新たな「生みの苦しみ」をふくめて、大きな進歩ができたと思います。
また、前年から少しづつ始めたことを、今年はさらに進めることができました。オープン当初からやりたかったことに、今年の秋から協力者を得て、着手できたことも大きな進歩です。
これはちょっとまだ公表は出来ませんが、近々公表したいと思います。
課題もまだまだありますが、来年は今やっていることを足掛かりに、もう一段上に上って行きたいものです。
ここで、以前からずっと言いつづけていることですが、もう一度確認したいこと。
それは、当スタジオの目指す領域です。
「予防医学的」「療法・セラピー」とみられる部分が多いと思います。結果的にそういう面も少なからずありますが、決定的な違いがあります。
それは「体育」という領域の中にあるということです。
どちらかというと消極的な意味合いの「予防」や「療法・セラピー」というよりはむしろ、基本的には、身体の「教育」、運動能力の「開発」もしくは「発掘」です。
そのカギを握るのは「意識」「感覚」です。
そして、運動能力の開発は、必ずしも「バック転」「空中前転3回ひねり」や「逆立ちをして足を組む」「胡坐をかいて空中に浮きあがる」ようなことになろうとするでもなければ、100kgのウエイトを上げられるようになる事でもないということです(もちろんこれらは、それだけですごい能力ですよ)。
これらはある刺激に適応し、その上で統合された結果の特異的な運動能力です。
スポーツから見れば、歩く、走る、投げる、飛ぶといった「基礎運動能力」といわれるものさえ、見方を変えれば「特異的な能力」になります(やらなくてもいいということではありません)。
もちろん、これらを伸ばすことも、教育であり、能力の開発には違いありませんし、実際、私たちもよく口にする「パフォーマンスの向上」の要素でもあります。
しかし、これを意識上で、直接の目的にしてしまうことで、たとえできるようになったとしても、スキップされてしまって十分な力を発揮できないということが多々あります。
スキップされてしまうもの、それは背景・基礎となる、骨格、筋肉、腱、靭帯、内臓、皮膚、そして感情・心・精神。。。の今ある状態、そしてそれらを感じ調整・統合する神経、ひいては感性や意識ということになります。
これらに戻って再調整・再統合することでまったく違った段階へ飛躍できる可能性があります。
そして、それぞれの単体としてではなく、全体として扱うことです。
すべてに注意を払いながら、感覚・感性・意識を磨いていくことです。
ここをわたしたちは主なターゲットにして運動指導を行います。身体を動かす方法はほとんど関係ありません。
できること、使えるもので、徹底的にやって行きます。
個人、チーム、企業、スポーツ、芸事、日常生活、プロ、アマチュア、老いも若きも、そして100kgのウエイトをあげる人も、前転宙返りができる人も、能力・感性を磨いて行くのに終わりはありません。
まったくもって一般的ではありませんし、なかなか分かってもらえる人は少ないと思います。変人と思われるかもしれません(変人です、いや変態かな、笑)。
これによって利益を受ける人を増やすこと、そして、それによってこれを理解してもらえる人を増やすこと。これが目標です。