運指と重心
先日のことですが、SNSでも少し紹介したのですが、フルートを演奏されているクライアントの方です。
主訴は、最近音が上手く伸びないということでした。
当然、吹奏楽ですから、呼吸関連のことを疑います。ではなにが呼吸を妨げているのか?
いろいろな方面から考えて調べ、手を打ち、まずは音の出はその場で改善しました。
そして、エクササイズとして考えた場合、重心の移動による緊張の左右差などから、いろいろな緊張に気づくための、座位でできる重心移動について少しやりました。
すると、
次の日にメールでさらにうれしい報告をいただきました。以下抜粋です。
昨日はありがとうございました。
スゴいです!!!
昨日教わった左右の重心移動(座位)で、
あら不思議、
どうしても動き難かった運指があったのですが、
違和感無くすんなりと動きます。
ありがとうごさいます。
嬉しくなってのご報告です。
これからもよろしくお願い申し上げます。
以上でした。
重心と指の動き、一見あまり関係はなさそうなことが実は関係しているんですね。
楽器の演奏って、実際吹くところを見てみると、いろいろ身体を動かしています。
我々も、一般的に音楽を聴くだけでも自然と身体を動かしてしまうことってよくあります。
音楽に入り込んで演奏している方ならなおさらでしょう。吹いて音を鳴らしているのは楽器でも、全身でそれを表現しようとするのは自然なことだと思います。
重心の移動もその表現の一つだと考えると、
重心の移動に偏りがあると、今回は運指の改善につながったようでしたが、いろいろな方面に影響を及ぼすという好例でした。
そして、より踏み込んで考えるとその逆も十分にあります。