筋力強化の根本
高齢者の筋力強化の根本を考えましょう。
今日も膝に変形のある、年配の女性がいらっしゃいました。
あきらかな変形がありましたが、今回3回目ですがかなり左右差が改善されています。
動きにくさや、痛みだけでなく、2次的効果で、むくみなども改善しています。
片足立ちなどは相当に改善したようです。
何をやったのか?
大したことはやっていません(笑)。ただ細かく身体の状態を見ながら少しづつ運動してもらっただけです。
以前からもいろいろ投稿しているように、高齢の方の運動教室では、やはり、肩、腰、膝などの問題を3割以上の方がお持ちです。
そこでみなさんがおっしゃる典型的な考え方として、
筋力が落ちたから痛みが起こった。
筋力をつければ、悪化が防げる、または改善する。
という考え方です。
ですから、弱ってしまった筋肉を鍛えればよいと考える。
みなさん、お医者さんにも、「筋力をつけるしかない」とよく言われるようです。
もちろんそれでよくなる、悪化を防げる方もいると思います。
しかし、実際運動を指導してみればわかりますが、そう単純ではない。
あたりまえです(笑)
いやいや、固いところを伸ばしたり、ほぐしたりストレッチが大事・・・
もちろんそういう側面もありますが、そういうものだけでもない。
そういうことを言ってると今度はPNFだ、アライメントを整えるだ、評価法だなんだと方法論の良しあしの話になるが、そういうことを言っているのでもありません。
最低でも、その人はなぜ、そこが弱ってしまったのか?そしてなぜ、どういう経路で変形がおこってきたのか?
正しい答えはないですが、我々指導者だけでなく「本人も」常にそこを考えないと。
ココの痛みにはこれ、この問題にはこの種目、このメソッド・・・などと方法論や、ガイドラインに安住・依存しないこと。
我々は方法論、技術論だけでなく本人に考え、感じてもらうアプローチが必要なんですね。
痛みを抱えている方は、よくよく考えて運動しましょう。
IT'S ITO'S PILATES!!ではそういった方方のご相談もお受けしております。