近況

少し投稿をさぼっておりました(笑)。

前回投稿した、長崎での勉強会は延期となりました。おそらく来年一月くらいになると思います。

その時はまたこのブログでも告知させていただきます。申し訳ありませんでした。

さて、近況ですが、最近は高齢の方のグループでの指導が増えております。

やはり高齢であるだけにいろんな問題をかかえながら運動されています。

そこでは筋力トレーニングの指導もしておりますが、たとえばトレーニングマシンを動かす手の位置やグリップの握り方などもいろいろな方がおられます。

以前からいろいろな所で言っているように、そういった一つ一つの細かいところの位置や、本人の動かす感覚を少しづつ読みながら、またその方の感じ方を確認しながら指導をしていくと動かしやすさが変わったり、いつも起こる痛みが起こらずに運動ができたりということが起こります。

もちろん私一人ではすべての目が届かないので、何人かの方々と一緒にこれらのコンセプトを伝えてチームで取り組んでいます(理解してくれて取り組んでくださっている方々に感謝!)。

力の入り具合の違い、痛みの改善、動かしやすさなどの変化を本人様が実感するということが非常に重要です。

この運動がいいと言われているから、有名な論文に出ているから、云々・・・という理由だけでは結局のところ、指導する側の自己満足に終わってしまうことが多いのです。

いくら高邁な理論にのっとって、メニューを作っても、ただ漫然とこなすのではほとんど意味がないのだろうと思います。

先日もその教室後「ある動きをすると肩がかなり痛む」という方がどんなエクササイズをしたらよいかと私のところにたずねてこられました。

「痛みがとれるかどうかわかりませんが、」と前置きしたうえで手の動きが若干おかしい感じがしたので、その場で手首をあるやり方で動かしてもらいました。それで痛みのある動きをしてもらうと「痛みがあまりないです」との返事。

それを少しやってみられたらどうですか?といってその場はそれで終わりました。ほんの些細なやりとりでした。

その次の週にその方に会うと、ほとんどこちらはそのことを忘れかけていたのですが、「肩が本当に楽になりました」と興奮気味。

もちろん僕は忘れかけていたので、驚くと同時に「ホッ」としました(笑)。

いずれにしてもその方は、痛みを何とかしたいと思い、さらに良くなるという実感があったので、それを時々思い出してはまじめにコツコツとやっていたのでした。モチベーションとは本来そういうものかもしれません。

まずは実感したものだけを、自ら意識を集中させてやる運動こそ本当に意味あるものなのかもしれません。

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