上あごの動きと全身の動きの対応

慢性的な腰痛の方ですが、

 

基本的にはグループセッションに通われています。

 

 

ここのところ忙しくしばらく来場がなかったので、たまにはプライベートセッションを受けようと思われたようです。

 

 

ただ、来場がなかった割には腰の調子はよいとのことでした。

 

やせ型の方で、これまでのグループセッションでも胸郭の動きがあまりよくないのと、身体全体の緊張が強い方です。

 

さて、今回は一通りの動きを流していくグループセッションとは違い、より細かく見ていくことができます。

 

調べてみてよりわかったのが、立位での身体の振れ幅がややいびつで小さいことです。

 

 

つまり、少し重心を大きく動かそうとするとバランスを崩してしまいます。

 

 

バランスを崩してしまいやすいということは、崩すまいとすることで、より緊張が強くなってしまうことが想像できます。

 

その原因を探しながら、全身をくまなく調べていくと、見ていくとやはり頭部にありました。

 

しかも上あごの動きです。

 

決して歯を食いしばっているわけではありません。しかし、どうも力が入っているんです。

 

そこで上あごだけを動かして口を開けるよう意識してみます。

 

これって簡単な動きではありません。少しコツがいります。

 

それでも寝た状態で調べてみると、季肋部の部分が柔らかくなって力が抜けます。つまり肋骨が動きやすくなるわけです。

 

さて、立位でも上あごの動きを意識してもらうと重心の振れ幅をより大きく揺らそうとしても、うまく吸収して、安定感がでてきます。

 

 

全身の調整をして、身体の緊張がある程度ぬけても、上あごの意識がなければ、やはり振れ幅は小さいままです。

 

考えてみれば当たり前かもしれませんが、上あご、あるいは頭部の状態が全身の動きに対応していることがよりクリアになりました。

 

 

(調子がいいと思っていたけど、)「やっぱり受けてみると全然違いますね!」

 

とおっしゃってくださいました。

 

 

 

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