動きにおいて大は小を兼ねるか?
身体の動きにおいて、大は小を兼ねるか?
結論から言えばNO、というか必ずしもそうではない。
大きな動きができていれば、小さな単関節レベルでの動きも同時にされているはずだから、大きな動きは小さな関節での動きも多少なりとも、できているはずだ・・・
という推測は運動指導の専門家でもほとんどの人がするでしょう。
しかし多くの場合、それは大きな間違いです。
おそらく、たとえば科学的に調べて、客観的には他動的な力で動かされたり、物理的に、動きがあったとしても、私たちからすれば、決して「動いている」とは言えない場合さえあると思います。
例えば単純に、腕を左右に広げて身体をひねるという動作。
たくさんひねることができればできるほど、良いのかというとそうではありません。
そもそも捻るという動作自体、たとえば指導者自身はいったいどういう状態を「捻る」ということだと考えているか、あるいは捻っている本人が、捻るということをどのように感じ実行しているのか、そこをまず考えなければ、答えは出ません。
運動・動きというものはそれほどまでに主観的なものであって、客観が入る隙間はそれほど大きくないように思います。