バランス感覚?
バランス感覚
バランス感覚を養うのに重要なのは、バランスボールの上でバランスを取る事ではありません。
筋力や柔軟性も単なる添え物にすぎません。
それは重力の感覚をしっかりと「ものにする」ことです。
重力の感覚をものにするためには、まずは立位においてどれだけ無駄な力を抜くことができるかにかかっています。
無駄な力が抜ければ、基本的に身体は必要な分だけ柔らかくなりますし、動きやすくなります。
無駄な力が抜ける分だけ、必要な部分がバランスに必要な分だけ強くなります。
考え方を変えれば、身体が硬いのは、硬くなる必要があるからだとも考えられます。
本能的に人間の身体は安定を求めます。重力にたいしてうまく対応できていなければ、無意識に力で安定を確保しようとします。それが緊張です。その緊張が慢性的な硬さを生み出しているとも考えられます。そしてそれがさらにその他の緊張を生み出していくという悪循環。
バランスボールや不安定板の上でエクササイズを行ったりというのをよく目にしますが、不安定なものの上に立つ前に、安定した床の上で無駄な力を抜いて、きちんと立てない人が圧倒的におおいのです。
こういった練習は基本的には対症療法的あるいは自己満足的であるということを肝に銘じ、もっと基本に立ち返るべきだとおもいます。