0のポジションと算数・数学

0のポジションと算数・数学

自分のゼロのポジションはどこなのか。

言い換えればニュートラルなポジション。

横文字が嫌いなら、関節が屈曲も伸展も、そして側屈も回旋もしていない位置。

さらに、専門用語が嫌いなら、関節の自然な位置。

今回もアスリートのセッションでした。

今日は、ある肢位での、上半身から両腕の0ポジション探し。

「自然な位置」であるはずのその位置をキープするのが、本人にとっては何ときつく感じるものかを実感してもらいました。

でも、意識の転換ができるとそうでもない。

間違っても筋力が付いたからではない。

でもその意識の上で筋力もあれば最強です。

古武術の先生も、いつもよくたとえ話をしてくれますが、

「筋力はお金と同じ。あって困ることはないが、でもそれに物をいわせて、使い方を誤れば、逆に借金を背負うことになる」

ホント名言です。

さて、自然な位置ですが。

すべての関節にそれがある。そしてその組み合わせとして姿勢があります。

さらに運動、スポーツとくる。

その間に神経、や血管、皮膚、大きなけがや手術痕、心理状態、そして最後は意識の持ち方です。

ここで言う意識というのは、メンタルでいう「意識が高い、低い」というレベルでの意識ではありませんので。あしからずご了承ください。

そう考えれば、口で言うほど簡単ではないし、

ある部分だけ、または数か所だけ、鍛えれば、伸ばせば、整えれば、すべてOKみたいなことは言えない。

かといって、すべてちゃんと別々に見なきゃいけないということもない。

完璧ではなくとも、ある程度力がちゃんと有効に流れるようになれば、まずはOK。

共通して大切な箇所はあるけど、一方で、特定の場所ではない。

筋力トレーニングや、各種のフィジカルトレーニング、ストレッチやリリースで対応できるのは0のポジションに対しても、それぞれ、ほんの一部でしかありません。

無意味だと言っているのではなく、一部分だと言っているのです。

もちろん0のポジジョンも知ったからと言って、即パフォーマンスに生きるものではありません。

でも0の意味を知らないで、1や2の概念はわかって算数はできても、数学になれば、もうお手上げ。なにもできないでしょう。

0の意味を知らなければ、いつまでも算数どまりです。

そう言う私は数学嫌いですが(笑。

特に競技なら、スポーツのコーチも選手自身も、フィジカルトレーニングも、まずは0を知り、そしてそその全体を俯瞰してやるものだと思っています。

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