スタジオ外での指導
先日は珍しくスタジオを離れて、屋外グラウンドを使ったパーソナル指導をしました。
陸上競技短距離選手の指導でした。
指導のメインは立ち5段跳び。
立ち五段跳びというような、バウンディングのようなトレーニングはスプリントにとっては非常に重要なトレーニングの一つです。
過去の名スプリンターには、跳躍、特に幅跳びも得意とする選手も多いのです。
将来的にも、これから強度を増すトレーニング内容を考えても、少しづつ技術的にも体力的にも少しづつ慣れておく必要があります。
というわけで、選手の通常のトレーニングスケジュールとの兼ね合いの中でも、その日は最適と判断して、そういう流れになりました。
さて、考えてみると、なんと立ち五段跳びを伝授するのは、何と10年以上ぶりです。
2004年ころまではちょくちょく指導していたので、13年ぶりというところでしょうか。
単なるバウンディングよりも、パワーも技術も必要です。
形だけのバウンディングはつま先でポンポンポンとバネで飛ぶような動きのものが動画で見ていると見かけますが、5段跳びの場合はかかとから着地するような感覚が重要で、足裏全体を使い、股関節、膝を特にフルに荷重して活用します。
だからこそ、基本的な身体の姿勢と使い方、そしてその上で、それに伴う筋力と柔軟性ができていないとリスクが高いのです。
そしてそれがきっちりできるようになってくるとスプリントに直結して生きてきます。
スタジオ内で実践している動きの基本原則を確認しながら、いろいろな動きを交えて、基本技術のポイントをつかんでいきました。
そこに大きな荷重や空中の姿勢、リズムが絡んでくるので非常に高度な技術といえます。
私も膝の手術後(6-7年前)としては、初めてですので、怖くておそるおそるデモンストレーションしましたが(もともとあまりうまい方ではありませんが)、何とか基本は伝えられたと思います。
動画も撮りましたが、スローで見ると重要なポイントを後日見つけました。
スタジオでの基礎運動の時に時々見える弱点ともかかわる部分です。
やはりその人その人での特徴やポイントが見えてきます。観察に勝る方法論なし。
また大切なこととして、こういったトレーニングをやるためには、いくつかの注意点や条件があります。
年間、月間、週のトレーニングの流れの中でやっていいとき、悪い時があります。このようなポイントを押さえることも大切ですね。