ピラティス等、セッションの効用

先日の話ですが、

引き締めのグループセッションに来られている方が

セッションに来るようになってから、「最近あまり疲れなくなりました」「動きだすのが億劫にならなくなりました」ということをおっしゃってくれました。

確かにピラティスなどボディーワークの、一番の目に見えるというか簡単に感じられる、効用の一つとして「動きやすさの実感」はあげられます。

動きやすきなった結果、パフォーマンスの向上、シェイプアップなどへの道が開けてきます。

その人の感度によりますが、非常に単純に見える動作の一つ一つを疑い、すこしづつ修正していくことによって、驚くほどの変化がみられることが多いです。また感度が弱くても、すこしづつ継続的に実践していくことにより研ぎ澄まされてきます。

また、別のプライベートセッションに来られている方ですが、

この方は、普段ふつうに歩くだけでもつらく、どんどん体力が落ちてきていて、かなりの不安をお持ちの方でした。もちろん、その不安を少しでもやわらげようと、通常のフィットネスなどでも運動をすでに継続されていました。しかし、あまり成果が見いだせず、神経外科等の病院にも検査を受けながら(それでも原因はわからず)、ついにIT'S ITO'S PILATES!!!に来られました。

かれこれ数か月前の話です。

少し歩くと、太ももを初め、足全体がつかれて棒のようになるとのことで、歩行を実際にみても少しぎこちない部分がありました。これまで、一般的なトレーニングをしても疲れるばかりであまり効果がみえず、非常に落胆されていました。

年齢は60代後半、筋量も少な目の方で、筋力も確かにかなり弱く、パーキンソンなどの神経系の疾患の疑いもあるため、病院の検査は引き続き続けていただき、運動許可を確認したうえで、最初は慎重にセッションを進めました。1回、1回のセッションの後、前回の様子を聞き取りながら進めていました。

神経系の病気が、もしないとしたら、やはり、身体のバランスや動き方に問題の多くが潜んでいることが考えられました。

幸い、最初の方は、セッション直後だけでも、身体がすっきりとして動きやすくなるということで、セッションそのものが害にならないことを確認しましたので、少しづつ少しづつ、バランスを整えるためのリリースなどのセッションから、より積極的に身体の細かい部分を意識しながら動くセッションを増やしていきました。

今では、スタジオへ来る道が、かるく歩けるようになっただけでなく、階段を3階以上登っても疲れが出なくなりましたと報告してくれました。「動き方を考えるのって大事ですね!」とも。

今は通常のトレーニングが身に着くようになっているように思います。

私自身も、以前の体力的なトレーニングが効果があまりなく、その様子からみても、神経系の疾患の可能性も否定できないとかも・・と思っていたので、これだけ改善しているということには少し驚いています。

筋力、持久力、柔軟性、瞬発力・・・・などが「強い」、「弱い」という以外に、人間の運動というものには非常に複雑なメカニズムが潜んでいる!!ということをますます感じる今日この頃です。

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