外的バリエーションと内的バリエーション
最近、脊柱の動きによりフォーカスして観察して、再考しています。脊柱の動きといえば、どんな運動においてもすごく重要ですし、基本でもあります。
ピラティスでは「アーティキュレーション」と言って脊柱一つ一つの動きを非常に大事にします。
「椎骨一つ一つを動かして」というキューもよく出しますし、そういう動きを促すレパートリーのバリエーションも多いです。
多くは脊柱を屈曲、伸展方向に動かすもので、後は捻る、左右の側屈です。
このようにいろいろな動きを含んだレパートリー、例えば屈曲なら、ブリッジングやロールアップ、伸展ならスワンなどの、見た目、運動の形でわかるバリエーションのことを私は外的なバリエーションと名付けてます。
しかし、人間の身体をそのまま見るとき、例えばある一部の椎骨だけ少し右に変位しているとか、右に捻られた感じで固まってるとかっていう場合、同じブリッジングならブリッジングの動き中で、その骨だけ特別に意識して動かしたりします。
こういった場合には同じブリッジングでも違った意味合い、そして効果をうみます。こういうのを内的バリエーションと言ってます。ピラティスでは基本的にレパートリーのバリエーションは屈曲や伸展、側屈、回旋などとそれに応じた手足の動きのもので構成されて、偏りなくプログラミングしますが、やはり、飽きなどを考慮して、この外的バリエーションを増やしたいのは人情です。
しかし、それはそれとして、
しかし、内的なバリエーションに目を向ければ、無限の世界が広がっていることに氣が付きます。極端に言えば、伸展をイメージ、意識しながら屈曲することだって可能です。つまり、意識は無限、そしてその効果も無限にあると追うことになるんですね。