フローズンショルダー?
フローズンショルダー?
正確な障害名はよくわかりませんが、肩が痛くて腕が挙がらないという状態の方がたまにいらっしゃいます。
中には整形外科などでしらべてもらったら、肩関節に石灰化したところがあって夜も痛くて眠れないという方で、半ばあきらめかけていたような方もいらっしゃいましたが、あの痛みは何だったのだろうというくらい回復され、石灰化していたはずの肩がいつの間にか元に戻っていたということもありました。
確かに肩って結構ややこしいことが多い気がします。やっぱり肩は動きの自由度が高いだけにいろいろなところから影響を受けているからでしょう。
かつて、しつこい腰痛改善のために来られていた方の場合、腰痛自体は、しつこかった割に、あっさりと楽になったと思ったら、しばらくして肩がホントに動かなくなってしまった方がいました。結構根深い問題が特に首から上にあって、薄皮をはがすようにセッションをしていきましたが、ちゃんと動けるようになるまでに結構時間がかかりました。
さて、別件で、先日も、少し以前から来られていた方も、腰がつらいので、腰痛用のベルト?あるいはサポーターか何かをしてから肩の状態が悪化したということでした。もちろん因果関係は本当のことはわかりませんが、十分可能性はあるなと思います。
つまり一か所の改善が別の個所の問題を引き起こすことが多々あるわけです。
その方も右肩が挙がらないだけでなく、内旋や外転もほとんど動きません。つまりストレッチなんか到底できる状態ではありません。
関連する首から胸、腕にかけて肩関連の調整だけでは、そこそこはよくなるものの、もう一息がどうしても足りない感じです。
実は、深い問題点は顎と頭蓋骨、そして、骨盤から下の重心の取り方に、さらには腕そのものの動かし方の意識にもあります。
例えば、立った状態で腕を上げようとするより、座ったほうが少し上げやすくなります。これは問題が下半身にも存在するという証拠です。
最初に少し頭蓋骨あたりの調整をしてから、左股関節、膝、足首を小さく動かしていくと、肩を全く触らなくても、可動域が一機に広がりました。
しかし、問題はそれだけではないので、意識の持ち方などいろいろな面から介入していく必要があります。
人間の身体の成分は60%70%が水といわれます。ある一か所を動かすと、それが池に投げ込まれた石でできる波紋のように全体に広がります。その波紋の広がりようが人それぞれです。その広がりや変化を常にとらえることが重要だと思っています。そうすれば打ち手は全く変わってきます。