空間認識

火傷と動き

冬季にスキー競技をしている40代男性。

セッションは3度目くらいですが、今日は右肩の違和感がありました。調べてみると左胸から後頭部にかけて異常。さらに細かく確かめてみると頸部後側から後頭部の後ろ側の空間の意識がしにくいようでした。

頸部後側とくに左後の空間を意識することで右肩は動きやすくなりました。頸部後側には古い火傷後と左耳の下あたり、左肩から腕にもありました。初回のセッションから首周りの異常はあり、以前のセッションで大分動きが良くなっていましたが、ここへきてこの古傷が問題となってきたようです。

赤ちゃんのころの火傷で、かなり古いですが、やはり皮膚が単につっぱるだけでなく、空間の認知にも影響がでていたと言うことで、火傷の影響で皮膚感覚の認知が悪くなっていた可能性があります。

他の火傷痕でもいろいろしらべてみましたが、左腕のものは背中まで影響がありました。火傷の影響もいろいろなな形や影響の方向性があるみたいです。

発生学的には皮膚の表皮と言われる部分は外胚葉由来で、ほかの感覚器の視覚や聴覚などと同じですので、認知にかなり大きな影響を与えることは想像に難くありません。

火傷というのは特殊な例ですが、そういうものがなくても、いろんな原因で認知は歪む可能性があります。身体の歪みを筋肉や骨格にのみ原因を求めていては見逃すものは多いと思います。

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